アームン・リー作『悔いるマグダレン』の日本語版を出版しました!

投稿者: | 2026-01-20

2024 年に出版されたアームン・リー作の短編小説『Repentant Magdalene』の日本語版、『悔いるマグダレン』を出版しました。電子書籍 (PDF と EPUB それぞれ縦書きと横書きの 4 バージョン) とオーディオブックの バンドルで提供しています。次のサイトからご購入いただけます。

日本語版 (電子書籍 + オーディオブック)
https://ko-fi.com/s/ccbce2230e

Original English version (Audiobook + Ebook bundle)
https://ko-fi.com/s/0e6a926e5b

この物語は、マグダレンが自分の中にある、はっきりと理由のわからない罪悪感と後悔の念を見つめ、それまで彼女が避け続けてきたものを統合する、心の過程を描いた物語です。ある日彼女は、運命の糸に手繰り寄せられるようにある庭園にたどり着き、不思議な老人と出会います。その老人と話をしながら、それまでの自分の人生を振り返るのですが、そこで彼女が見つけたものは……。マグダレンの人生の物語だけでも小説として楽しめると思いますが、深い意味も込められています。たぶん 1 回読んだだけでは、よくわからない部分も多々あると思いますし、わからなくて当然だと思います。でも、いろいろ考えさせられると思います。

私も初めて読んだときは、表面的な物語を楽しんだだけで、深い意味は理解できませんでした。でも、アームンに質問したりして、彼の哲学に触れてから読み返してみると、最初読んだときにはわからなかったことが浮かび上がってきて、ああそういうことだったのかと思わされる部分もたくさんありました。今回翻訳する中で、アームンに文章の意味を再確認し、日本語としてどう表現するのが適切なのかをあれこれと考えました。訳しにくい部分も多々ありましたが、日本語でアームンの意図することが伝えられるようにと悪戦苦闘しました。翻訳後にも何回も読み直して直しを入れ、友人と姪にも読んでもらって修正を加え、さらにオーディオブックも録音して、オーディオの修正/調整のために数回も聞き直しました。そうする中でまた新たな気づきがいくつもありました。

この物語の中で鍵となっているのが「偽の記憶」です。これについては、Essensei 6 とアームン・リーのプレゼン『虚偽を心理的・精神的ツールとして利用した合意に基づく仮想現実の構築』を参照していただきたいのですが、簡単に言えば現実とは違う記憶のことです。この本の中で、マグダレンは自分の言動、自分の生き方そのものに影響を与えていた子供の頃の記憶が、真実でなかったことを知ります。偽の記憶は、それが単なる勘違いであったとしても、人生に大きく影響することがあります。たとえば、友だちのある時の表情から、言わないけれど怒っているに違いないと思ったとすると、その思いがその人との関係に影響を及ぼすでしょう。それ以外にも、この世の中には噓が溢れています。2020 年に、ウイルスが蔓延していて自分もいつ感染するかわからないし、感染すれば死ぬかもしれないと信じていた人々がどのような行動を取っていたかを考えれば、集団が偽の記憶を持っていることがどれだけ大きな影響を及ぼすのかがよくわかると思います。それを精査して正すことができるのは、自我だけだとアームンは言います。偽の記憶が自分という人格の骨格を作るものであった場合、その記憶を正したときにいわゆるパラダイムシフトが起きます。人格がそれを拒否して記憶を正さずに死守することもあります。だから、マグダレンがこの本の中でやったことは、とても勇気のあることなのです。

この本は、複数回読んでいただきたい作品です。読まれた方は、ぜひご乾燥をお聞かせください。

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