今回のエピソードでは、負の感情について話しました。以前のエピソードでもすでに、自分が自分の価値を認められていないことについて話しました。自分は不十分な人間だとか、人の邪魔になっているとか、そういう考え方が根底にあるために、そういう気持ちを少しでも刺激するようなことが起こると、負の感情が出てきてしまいます。ここに来てから、そういう感情に陥って、泣いてしまうことは多々ありました。はたから見れば、たいしたことのない、どうしてそんな風に感情的になるのかわからないようなことで泣いたりしていました。自分の中で自分の価値を認められていないことも、自分に自信がないことも、人に嫌われているかもしれないと恐れていることもわかっていたのですが、その後ろに自分を認めて欲しいという気持ちがあることがわかったことは、自分にとっては大きなことでした。自分がそういう思いを持っていたことすら、以前は認めたくなかったのだと思います。自分で自分を認められないから、外から認めてもらうことを求めてしまう。だから、人のちょっとした反応で、こういう負の感情が出てきてしまう。だから、自分を抑えて人に合わせようとしたり、自分を変えようと一所懸命頑張ったりするわけです。そんなことをするよりも、自分で自分を認めればよいわけです。自分で自分をちゃんと受け止めればいいわけです。
今回のエピソードで話した気づきを通じて思ったのは、他人に承認を求めることがいかに危うく、虚しい行為であったかということです。もちろん、人に認めてもらえれば嬉しいし、こういう精神的な問題を解決しようとしているときに、それを支えてくれる人がいることは助けになります。でも、究極的には、自分で自分を認められなければ、どんなに人が認めてくれても、それを真の意味で受け入れることはできないと思います。でも、だからと言って、自分で自分を一所懸命認めようとするのも違うような気がします。前のエピソードでも言ったように、私たちは存在するだけで価値があると思うのです。もうすでに価値があるのは当たり前なのに、それを追い求めるのもおかしなことだし、そんなことにこだわっていたら、自分の人生を生きられないような気がします。ただ、自分として自分の人生を生きる。それだけです。
こういう気づきがあったからと言って、自尊心が低いために出てくる負の感情がなくなったわけではありません。でも、そういうことが起こる頻度は激減したし、そういう気持ちが出てきたとしても、その根底にある気持ちを見つめることができるようになった気がします。