今回のエピソードでは、スピリチュアリティに関する私の経歴を簡単に紹介しました。15 分程度に収めたいということもあったので、私が今やろうとしていること、「真実を突き止めたい」という気持ちに関連したことに焦点を置いて話しました。スピリチュアリティに関しては他にもいろいろ語れることはありますが、それらについてはこれから徐々に話していくことになると思います。
スピリチュアリティには昔から興味があって、特にポッドキャストの中で話した神秘体験をしてからは、本当にいろいろとつまみ食いをしました。この分野には本当にさまざまなものが揃っています。みんなどこかで満たされていなくて、何かが違うと思っているから、スピリチュアルなもの、自己啓発的なものに救いを求めたりする人もいるでしょうから、それにつけ込んでいるものも少なくありません。今思えば、いろんなものに「騙され」ました。それでも得るものがあったのは確かですし、そうしたことすべてが自分を今いるところに導いてくれたのだから、それはそれで良かったのだとは思いますが…。でもやはり、今の視点で見ると、この分野のものには人々をある方向に誘導する意図が感じられます。その辺を見極める目を持つことが重要になってきます。
ポッドキャストの中で話しましたが、私は Spiritual Enlightenment (日本語では「精神的覚醒」、「精神的啓蒙」、「悟り」などと訳されるようです) に興味を持って、それを達成したいと思っていました。その状態を体現するとされるスピリチュアル・ティーチャーと呼ばれる人は多数います。そういう人々が語る境地というのはすばらしく聞こえます。でも、いわゆる「至福」の状態を語る人は、胡散臭いと思っていました。そして、ポッドキャストの中で話した指導者と本が語ることは、本物に近いのではないかと思っていました。この現実とは本当は何なのかを知りたいと思っていたので、惹かれたんだと思います。でも、そういう風に思う気持ちのどこかに、現実から抜け出したいという気持ちがあったのかもしれません。真実に目覚めれば、苦しむこともなくなると思っていたのかもしれません。今ではそれは違うことはわかっているつもりです。
世の中が噓で溢れていること、自分が噓を信じていたこと、自分の中に噓があったことがわかって、あれらの本に書かれていた「真実を述べる」ということの意味が初めてわかったような気がしました。真実を突き詰めるというのはどういうことなのか、理解できたような気がしました。今の気持ちは、ある精神状態を求めるものでも、現実を逃れたいというものでもありません。
今実は、その指導者と本を再評価しているところです。今の視点からどう感じるのか、本当に真実を語っているものなのか、見極められたら良いなあと思っています。