[字幕動画] イェルネヤ・トムシッチ (その 1): 科学者の現実、方向性が間違った癌研究、認知的不協和を乗り越えて

投稿者: | 2023-12-20

今回は、科学者として研究所に勤務しているイェルネヤ・トムシッチさんのインタビューを取り上げてみました。この動画を取り上げようと思ったのは、彼女が PCR と遺伝子配列について説明していたからなのですが、その他の部分もおもしろいと思ったので、全部訳そうと思っています。長いものなので、いくつかの動画に分けて出す予定にしています。

今回の動画は、彼女の経歴、癌研究の現場、彼女がどうやってコロナ騒動とウイルス学のおかしさに気づいたか、などについて話している冒頭の部分です。科学者として現場で研究に携わってきた立場からの話は、興味深いものがあります。科学者がわかって嘘に加担しているわけではない、というのは確かにそうなんだろうと思います。嘘とわかっていて、しかも人々に害を与えるとわかっていて、それを押し通すというのは、ほとんどの人にはできないのではないかと思います。内部にいて、周りがみんな同じような考え方をしていたら、それが当たり前で、疑問に思わないというような状況なんだろうとは思います。言ってみれば、宗教、カルトみたいなもの。抜けてみれば、なんであんなバカなことを信じていたんだろうと思うけれど、中にいる間はそんなことはわからない。それは自分が以前に信じていたこととかを考えれば、よく理解できます。

癌について、動画の中でその原因が「毒素の蓄積」という話が出ましたが、それが 1 つの理由としてあるとは私も思っていますが、それだけの単純なものではないと思っています。もちろん、毒は体に入れないほうが良いとは思っています。でも、ライフスタイルの改善だけで避けられるものだとも思っていません。健康に気をつけて、食事にも気を遣っている人が罹ることもあるし (気づかない毒にさらされている状況はあるとは思いますが)、かと思えばチェーンスモーカーなのに肺癌にならない人もいます。ゲルマン新医学では、心理的ショックが脳に CT スキャンで見てわかるような跡を残し、それに対応する臓器でそのショックに対処するために生理的な変化が起きて、そのショック状態が解消したときにその変化を元に戻すプロセスとして癌が現れるというようなことを言っています。調べが足りないのでこれ以上詳しいことは書けませんが、どんな病気にも心理的な状態が影響することは確実です。さらに、スピリチュアルな面も無視できないと私は思っています。人がいつどのように死ぬかは私たちの魂が決めると私は思っているのですが、以前に読んだある本に、魂が死ぬと決めたときに、人々が納得する死の理由として病気になることを選ぶことがある、というようなことが書いてありました。もちろん、このようなことは証明のしようはないわけですが、私たちの理解を超える要素もからんでいるのだと私は思っています。

さまざまな要素が複合的に絡んでいることを考えれば、癌のような病気について研究するのが難しいのは当然だと思います。でも、遺伝子が原因だのウイルスが原因だのと科学者が言い、人々を恐怖に陥れている状態は、動画の中でアレック・ゼックが言っていたように、有害でしかありません。体がどういう訳か狂ったことをして、体を攻撃するという考え方自体が間違っているのだと思います。私は体がやることはすべて健康な状態を保つためのことだと理解できて、病気に対する恐怖もずいぶん和らぎましたし、体に対して自然に感謝の気持ちが湧いてくるようになりました。体調が悪くなっても、体のプロセスを信じることができるようになりました。そういう心の持ち方だけでも、健康状態は変わるのではないかと思っています。

癌に関する話が出たので、[字幕動画] パスツールとべシャン – 人の研究を盗用して名声を得た詐欺師とその影で歴史に埋もれた真の科学者で書いたガストン・ネサンについても触れたいと思います。今ネサンの裁判のことについて書かれた本 (Christopher Bird 著『The Persecution and Trial of Gaston Naessens』 – これの日本語版があるようです) を読んでいます。ネサンが起訴されたのは、ある末期癌の女性が、通常の癌治療を拒否して、ネサンが独自に開発した 714-X を使った治療を選んで死んだ、彼女がそれを選んだのはネサンが治ると約束したからだ、というものでした。714-X はクスノキの木部や樹皮から抽出された樟脳が主成分で、治療ではこれをリンパ節に注射します。ネサンの弁護士は、ネサンの治療によって癌が治癒されたという人や、その治療法を使って患者を治癒したという医者を何人も証人として呼び、証言してもらいました。その証言を読むと、714-X は奇跡的な治療薬であるように聞こえます。一般的に、癌は局所的に問題が発生して、それを完全に取り除かないと体の他の部分にも広がると思われていますが、ネサンは、癌は体全体の問題が局所的に現れたもので、免疫力を高めることによって解消できると考えていたようで、免疫力を高める助けとなるものとして 714-X を開発したようです。前の記事でソマチッドについて書きましたが、ネサンは血液のソマチッドの状態を調べることにより、癌が発生する前にそういう状態に向かっていることを予知でき、その時点で治療して癌が発生するのを予防することができると言っていました。ネサンは自分の理論や治療法を設備の整った研究所で検証して欲しいと協力を求めていました。ネサンの顕微鏡や治療法に感動して協力的な研究者もいたようですが、結局はまともな研究をやってもらえず、挙げ句の果に協力してくれていたはずの組織から起訴されたのです。最終的には無罪になったのでよかったのですが、ネサンへの攻撃はそれだけで終わらなかったようです (そこまでまだ読み進められていません)。ちなみに、714-X に関しては、科学雑誌に発表された査読済みの論文はまだないようです。カナダでは末期癌患者に対しての使用は法的に認められていますが (ネサンはカナダのケベック州に住んでおり、裁判はそこで行われました)、アメリカでは輸入が禁止されているらしいです。日本でも厚生省の認可はないようですが、未承認医薬品としての使用は不可能ではないようです (こちらのサイトを参考にしました)。

先ほど書いたゲルマン新医学を提唱したハマー医師も医師免許を剥奪されたり、裁判沙汰になったり、いろいろ攻撃を受けていたようです。他にも有名な話では、アンチネオプラストンという癌治療薬を開発したブレジンスキー医師も、医師会から攻撃を受け、裁判を起こされています。

私はこれらの代替治療法に効果があると言っているわけではありません。癌が奇跡的に治ったというような話をそのまま鵜呑みにできないというのは当然のことだし、人の弱みにつけこんで効きもしない薬や治療法を売ろうとする人がいないとも限りません。でも、こういう新しい理論や治療法に対する医学界の反応は理解しがたいものがあります。本当に人の命を助けたいと思っているなら、誰かが効果があったというなら、研究してみたいとは思わないのでしょうか。

動画の中でイェルネヤさんが「その当時は私にとってはキャリー・マリスは陰謀論者だった」から、HIV については調べても見なかったと言っていましたが、そうやって汚名を着せることが、こんなにもうまく機能してしまうというのは、なんともやりきれません。

[字幕動画] イェルネヤ・トムシッチ (その 1): 科学者の現実、方向性が間違った癌研究、認知的不協和を乗り越えて」への2件のフィードバック

  1. YK

    いつも素晴らしい翻訳動画をありがとうございます!
    新しいものがアップロードされると必ず見る、そして以前のものも時々見返して学びを深める…というのが習慣化しています。
    あとは周りにどう伝えて理解してもらうか。
    難しい所ではありますが、この世をもっと自由で心身共に豊かなものにするために、ほんの少しでもできることをしたいと思います。
    とにかく一度感謝をお伝えしたく、コメントいたしました。
    これからも無理のない範囲で続けていただけたら有難いです。
    本当にいつもありがとうございます!

    返信
    1. kanrinin 投稿作成者

      コメントありがとうございました!
      そのように動画を活用していただいて、本当に嬉しいです。
      周りに伝えていくのは難しいですね。
      でも、そのように思って行動することで、徐々に広がって変わっていくと私は信じています。
      できるだけ、多くの情報をお伝えできるよう、これからも活動を続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

      返信

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