[字幕動画] マーク・ベイリー、スティーブ・ファルコナー: ウイルス学にさようなら – パート 2

投稿者: | 2024-03-11

『A Farewell to Virology』 (ウイルス学にさようなら) の解説動画のパート 2 をようやく訳し終わりました (長かった…)。そうこうしているうちに、パート 3 も出てきました。こちらは前の 2 つほど長くありませんが、それでも時間がかかってしまうと思います。お待たせして申し訳ありませんが、ご了承ください。

今回の動画では、偽のパンデミックがどのように作られていったかがよくわかります。要約すると次のような感じです。

  1. Fan Wu 等が 1 人の肺炎患者の肺から試料を採取して、それからコンピューターでウイルス・ゲノムなるものを作り、「これがこの患者の肺炎の原因だ」と宣言して、その配列を GenBank に新型コロナウイルスとして登録した
  2. コールマン/ドロステンがその配列を使って、実際のウイルス試料がないのにもかかわらず、「ウイルス感染」を特定できるという PCR プロトコルを作った
  3. WHO がこの新型コロナウイルスを病気の原因だとし、この PCR プロトコルを使えと世界に広め、ウイルスによる感染が広がっているとパンデミックを宣言した
  4. PCR が全世界で使われ、ものすごい数の感染者がいるように報道され、人々はパンデミックが本当に起きていると信じ込まされた

動画ではまた、遺伝子配列決定についても問題を指摘し、引用されている論文をさかのぼって、どの論文でもウイルスの存在など確認されていないことを解説しています。ステファン・ランカ博士の協力者である数学者が Fan Wu の論文の遺伝子配列を使って再現を試みたけどできなかったというのも興味深いですね。しかも、他のウイルスもアセンブルできてしまったとのこと。これらのウイルス・ゲノムが、すべてコンピューター上の創作物であることがよくわかります。

科学が本当に正直に行われていたら、上記のどの段階でも「待った!」がかかったはずだと思います。あんなことになったのは作為的であるとしか思えません。WHO のテドロスが「パンデミックという言葉は軽々しく不注意に使うものではありません。誤って使えば不用意な恐怖を引き起こし、不要な苦痛や死を招く可能性があります」と言っていますが、明らかに意図的に恐怖を引き起こすためにパンデミックを宣言したんじゃないのかと問い詰めたくなります。

この記事を書くにあたって、動画の中で使われていたスティーブン・バスティンの 2 つのインタビュー (ポッドキャスト The Infectious Myth でのデビッド・クロウによるインタビューPlanet Wave FM でのエリック・コッポリーノによるインタビュー) を聞いてみました。どちらも技術的な細かい説明もあり、1 回聞いただけでは自分の言葉で説明できるほど理解できませんでした。PCR 技術はかなり複雑です。バスティンは、PCR がそのプライマー設計やプロトコルによって良いものにもなれば不正確なものになることもあると説明し、PCR プロトコルの論文に実験の詳細がなく、再現できないことを指摘していますが (動画で触れた彼の MIQE ガイドラインはその問題を解決するために書かれたもの)、それでも明らかにウイルス学者のこともドロステンの論文のことも擁護している感じでした。彼は PCR の専門家でウイルス学の専門家ではないと断っていましたが、完全にウイルスのことを信じ切っているようでしたし、ウイルス学者のやっている「分離」にも問題を感じないと言っていました。

エリック・コッポリーノによるインタビューを聞いて初めて知ったのですが、コールマン/ドロステンの PCR プロトコルの論文に対して、論文を掲載した Eurosurveillance 宛に撤回を要求する論文が 2020 年 11 月 27 日に提出されていました。この論文には 22 人の著者が名を連ね、私が名前を知っている人では、マイケル・イードン (元ファイザーの副社長で、呼吸器系疾患の原因となるウイルスは存在しないと認めた人)、ステファノ・スコーリオ (『Virus Mania』の共著者でもあるイタリアの微生物学者、この動画も参照してください)、ケビン・コルベット (イギリスの元看護師で、HIV の頃からウイルスの問題を指摘してきた人) と、徳島大学の大橋眞先生の名前もありました。プライマーの問題 (インシリコの配列から実際のウイルスがない状態で作られたことに加え、塩基対が未指定の部分があるなど)、Ct 値が指定されていないこと、有効な検証が行われていないこと、手順が細かく指定されていないことなど、かなり詳細に問題が指摘されています。これについて、あまり話題になっていなかった (少なくとも私は聞いたことがなかった) のは不思議に思えます。エリック・コッポリーノがインタビューの中でこの論文についてスティーブン・バスティンの意見を求めたのですが、この論文はまったくひどい侮辱であると非難していました。どうやら、バスティンは Eurosurveillance からこの論文のレビューを依頼されていたようです。バスティンがこの論文の 1 つ 1 つの指摘についてどう答えるのか聞いてみたいものです。Eurosurveillance は 2021 年 2 月 4 日にこの論文への回答となる文章を掲載していますが、コールマン/ドロステンの論文の著者のうち 2 人が Eurosurveillance の編集者であるという利益相反の問題と、2020 年 1 月 21 日に提出された論文が 22 日に受領され、23 日に出版されるという異例の速さに査読が適切に行われていないのではないかという指摘に対しては長々と「そんなことはない」と説明していますが、その他の細かい技術的な指摘については、5 人の専門家 (この 1 人がバスティンなのでしょう) がレビューして、コールマン/ドロステンの論文が科学的に適切であると結論を出したから問題ない、としか書かれていません。動画に出てきたバスティンのコールマン/ドロステンの PCR プロトコルに関する論文は、2021 年 2 月 20 日に提出され、28 日に出版されています。

PCR はそもそも存在しないものを検出しようとしているわけで、PCR の技術自体がどんなに正確で信頼のおけるものだったとしても関係ないですし、人々の関心をそらせて惑わすものでしかないとは思うのですが、もし本当に SARS-CoV-2 というウイルスが存在していたとして、Fan Wu のゲノムが正しいものであったとしても、この PCR プロトコルには Ct 値以外にもいろいろと問題があったようです。

 

[字幕動画] マーク・ベイリー、スティーブ・ファルコナー: ウイルス学にさようなら – パート 2」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: [字幕動画] ジェイミー・アンドリュース: 対照実験でウイルスがいなくても細胞変性効果が起こることを証明 – 字幕 by queserasera.cc

  2. ピンバック: [字幕動画] イェルネヤ・トムシッチ (その 2): 分子生物学者が語る PCR 検査の問題点 – 字幕 by queserasera.cc

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